誰にでも毛穴はあり、人によって量は異なります。
毛穴は生まれた時に数が決まっていて、生涯その数は変わりません。この毛穴からでる脂には、一体どんな役割があるのでしょうか?
毛穴脂の役割
毛穴脂の役割は、毛穴に脂の膜をはって空気中のホコリや化学物質といった刺激から皮膚を守るという役割を担っています。
また、脂が分泌されることで肌にうるおいを与え、乾燥から肌を守ってくれます。
毛穴脂の役割はそれだけにとどまりません。汗や脂がでることにより肌の老廃物を排出し、適度な脂によって皮膚のPH(ペーハー)が調整されて、雑菌などの繁殖も抑えてくれるのです。
これらを知ると毛穴から脂がでることは大事なこと、むしろないと問題がありそうに思えます。
しかし、毛穴脂が大量に脂が分泌されるようになると毛穴からあふれ出てしまって、「黒ずみ」や「にきび」といった肌トラブルの原因になってしまうのです。
こうした肌トラブルを予防するなら、毛穴を引き締めて適度な脂の調節が必要になります。
毛穴を引き締める
毛穴を引き締める洗顔料はたくさんあります。
けれど洗顔方法が間違っているとその効果も薄れてしまいます。大切なのは正しい洗顔方法を理解し実践すること。
以下の3ステップを実践してみてください。
- まずは皮膚の表面にある汚れを丁寧に取り除いていきます。
- 毛穴をこするのではなく、たくさんの泡で「包み込むように」洗っていきます。
- 洗う時はぬるま湯で、洗い残しがないようにしっかり洗っていきます。
毛穴が大きくなっていく原因は毛穴が詰まって黒ずみや脂が多くでてしまい酸化するからです。
毛穴を引き締めるなら、肌表面にあるタンパク質のかたまりのようなものを、温めのお湯を使って洗顔料で溶かしながら丁寧に洗っていきましょう。
毛穴の保湿
毛穴は引き締めるのと同じくらい保湿することも大切です。
保湿には以下の4つの成分を意識して肌に取り込みましょう。
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
- プラセンタ
- セラミド
コラーゲンは、真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを作っているタンパク質で、肌に付けると真皮に働きかけて艶のあるぷるんとした肌に仕上がります。
毎日肌に取り込むことで肌にハリが出て、ふっくらしっとりしていきます。
ヒアルロン酸は、肌の保湿を高めて小じわや、肌のバリア機能を高めてくれます。
肌のバリア機能を高める=肌が外からの刺激に対して強くなること
ですので、ニキビになりやすい人もヒアルロン酸入り化粧品を塗ることでニキビのできにくい肌環境へと整えることができます。
プラセンタは、馬などの哺乳類の胎盤エキスをエタノールで抽出したもので、保湿効果が極めて高いものとされています。
シミやシワ、肌全体のうるおいをアップして年齢肌に打ち勝つ肌を作りあげていきます。
アンチエイジング化粧品といえば必ずといっていいほどプラセンタが入っていますよね。
そして保湿効果が極めて高い成分がセラミドです。セラミドは肌の角質層の細胞と細胞の間に存在し、スポンジのように水分と油分を抱えています。
若い方の肌にはセラミドがたっぷり含まれているので、肌にハリがあってプルプルになりますが、残念なことに年齢が重なっていくと、セラミドは減少傾向になっていきます。
ですから年齢が上がれば上がるほど、毛穴がどんどん開いて、黒ずみが生じてしまうのです。
こうした保湿効果の高い化粧水や美容液を使用することにより肌の角質層が潤っていき、皮脂がちょうどよい量で調整されていきます。
それが毛穴を小さくすることに繋がっていくのです。